爆笑!THE フライデー(2017年5月12日放送)で戸塚ヨットスクールが取り上げられます。

校長らが逮捕されたことは大きく報道されていた記憶がありますが、これに伴って当然スクールは閉鎖されているものとばかり思っていました。

でも実は脈々と運営されていたのです。

その理由は、そこに生徒が集うから。今回は、戸塚ヨットスクールについて調べ、なぜ生徒が今でも集うのか考えてみます。

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戸塚ヨットスクールとは

もともとは、校長の戸塚宏さんが1976年、オリンピックに通用するヨット選手の育成のために開いたスクールでした。

あるとき、生徒の中にたまたま不登校の生徒がおり、スクールの訓練を通じて症状がなおったことから、訓練が情緒障害などに効果があるとされ、生活指導を主に行うスクールへと変わり、情緒障害児の更正施設として有名となりました。

この噂を聞きつけて、全国から登校拒否、非行、家庭内暴力などで問題抱える子供たちが入校する人気ぶりだったとのこと。

そんな中、戸塚ヨットスクール事件として知られる事件が起こり社会問題となります。

戸塚ヨットスクール事件とは

1983年戸塚校長とコーチのほとんどが逮捕されるという事件です。

ヨットスクール開校の1976年から1981年までの間にヨットスクール内で死亡事故と行方不明事件が発生していたのですが、そんな中、1982年の訓練生の死亡事件が起き、これが大きく取り上げられ社会問題となりました。

前章の「戸塚ヨットスクールとは」に書きましたように、情緒障害児の指導に効果があるとマスコミが取り上げてある種のブームとなっていた中で生じた事件であったため、なおさら反響は大きなものでした。

戸塚ヨットスクールでとられていたヨットの舵取りをおこなう道具での殴打などが教育的な体罰ではなく、行き過ぎた暴行だったと司法に判断され、起訴された15人全員の有罪が確定するという結末を迎えています。

校長は、2002年2月から2006年4月まで服役し、出所後は「今後もヨットスクールを続ける」という意向を表明していました。

校長収監中のヨットスクール

校長が獄中にある期間もスクールはコーチや卒業生により、それまでと変わらない形で訓練が継続されていたと言います。

事件が起きたスクールであることがわかっていても、ここでの訓練を希望する生徒がいたということですね。

また現在もかわらず生徒が絶えずスクールは続いています。

どうして戸塚ヨットスクールが選ばれるのでしょう。次章では気になる戸塚ヨットスクールでの生活をみていきます。

戸塚ヨットスクールでの共同生活

愛知県知多半島の美浜町にある戸塚ヨットスクールでの暮らしは、全寮制の共同生活です。

朝は6時に起床し、点呼ののち、20分間早朝トレーニングから1日が始まります。ここでは体操やヨガを行っているようです。

7時過ぎ、生徒たちで作る朝食をとり、その後はそれぞれのカリキュラムに合わせた勉強の時間となり、生徒はこれを黙々とこなします。

昼食をとったのち、午後はヨットでの海上訓練。

この海上訓練、相手は自然。当然命の危険を伴う死と隣り合わせの訓練です。校長の考えでは、この訓練は「脳幹」を鍛えるもの。

校長が唱える脳幹論では、脳幹の機能低下が青少年の問題行動につながっていると考えており、これを鍛えることで生命力が高まり、人間本来が持つ「種族保存の本能」に叶う行動をとるようになり、問題行動が改善するのだそうです。

ヨットは、死を身近に感じ脳幹を鍛える訓練を安全に行うための手段と位置付けられています。

2時間ほどヨットでの海上訓練を終えたあとは、基本的には自由時間なのだそうですが、夕食やヨット操作の講義があったり、洗濯などをこなします。その後は、疲れにより早々に就寝するようです。

スクール生の声

ある生徒の感想では、「楽しいことが見つかったこと」、「生活のリズムがつかめた」ことにより、問題が解決できたとあります。
入校までは、何かをしたいと思っても何もできない状態だったそうですが、ヨットスクールはヨットをやらざるを得ない。仕方なしにやっているうちにだんだん面白くなってくるのだそう。

また、共同生活を通じて、規則正しい生活のリズムが身につくようです。入校までは自分勝手な生活を行い、リズムが乱れてしまっていたとのことですが、始めは無理やりの押しつけ以外の何物でもない厳しい生活も、やがて自分勝手を矯正する効果を表してくるようです。

厳しさを求めて集う生徒

今回は戸塚ヨットスクールが現在も存続しているという情報をきっかけに、ヨットスクールのこと、ヨットスクールでの生活について調べてみました。

調べてみるとヨットスクールの生活は、学生生活の中の部活動ににているように感じました。

訓練と共同生活を通じて精神と体を鍛えていくという点です。

戸塚ヨットスクール事件で明るみに出たような体罰やこれを超えた暴行は許されるものではないと考えますが、甘やかされた環境で自分を律することが人にとって、厳しい環境に身を置き訓練することは、あるべき生活や考え方を身に付ける近道なのかもしれません。

自分を変えたいと思う人にとって、この「厳しさ」が魅力となっているのだと感じました。