北朝鮮が、4月15日午前、故金日成(キムイルソン)主席の生誕105年(太陽節)にあわせ、軍事パレードを実施し、新型のICBMとみられるミサイルを初めて公開したとの発表がありました。これまで確認されていたKN-08、KN-14よりも大きく見えるとのことです。

最近、アメリカとの関係が急速に悪化しているように見える北朝鮮。日本のごくごく近所でなにが起きているのか、既発表情報を整理してみたいと思います。

今回は、ICBMとはなにか、北朝鮮の保有するミサイルにはどんなものがあるのかをまとめてみます。

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ICBMとは何か。その特徴は?

ICBMとは、大陸間弾道ミサイルのことを指します。英語でIntercontinental ballistic missileといい、この頭文字をとってICBMと呼ばれます。射程距離が超長距離なものを指し、例えば、太平洋を渡って、ユーラシア大陸から北アメリカまで届くというレベルの射程距離を有します。

ICBMは上向きに発射され、ロケット噴射の加速で、大気圏外まで上昇します。この上昇中に目的地点までのコースが制御されます。上昇する間、ロケットエンジンは、燃え尽きるごとに切り離されていき、最終的には残った弾頭だけがそれまでの動きの惰性で目的地まで飛んでいくという仕組みです。

目標地点にまで飛ばすためのコントロールをロケットエンジンの燃焼が終わってしまうまでの短時間に終わらせなければならない、という事がこのミサイルの難しさの一つです。

北朝鮮のICBMが話題になっていますが、アメリカ、ロシア、中国、インドも保有しています。

超長距離飛行のため、当初命中精度が悪かったのですが、この欠点を補うため威力の大きい核弾頭を備えるのが一般的でした。その後の開発で命中精度が改善されたため、小型の核弾頭が用いるのが普通の様です。さらに、小型の弾頭を複数搭載し、複数の目標を一つのミサイルで攻撃できるようになっています。

 

北朝鮮が保有するミサイルは?よく聞くテポドン、ノドンとは?

 

では、北朝鮮が保有するミサイルのラインナップをみてみましょう。わたしがまとめきれただけでも、8種類もあります。

 

「白頭山1号」(テポドン1号)-中距離弾道ミサイル

銀河シリーズのプロトタイプという位置づけと考えられており、一度しか発射されていません。

「銀河」シリーズ(テポドン2号)-大陸間弾道ミサイル

実質ミサイルと考えられますが、北朝鮮は打ち上げロケットと分類しており、弾道ミサイルに付けられる火星という名前はついていません。テポドンといえばこれを指します。改良しながら複数回発射に成功しています。

「火星7号」(ノドン)-準中距離弾道ミサイル

射程距離は2000km以下といわれますが、東京、大阪などを含めた日本の大半が射程に入ります。技術的にほとんど完成している弾道ミサイルと言われており、核弾頭が搭載されて実戦配備されている可能性が指摘されており、日本にとって最も恐ろしいミサイルと言えます。

「火星10号」(ムスダン)-中距離弾道ミサイル

昨年2016年に8回発射が行われ、第6回目の実験のみ成功しています。完成したと言い難いという見方がありますが、射程距離は4000km以上で、日本全土、グアムが射程に入ります。

「火星6号」(スカッド)-短距離弾道ミサイル

旧ソ連で開発されたスカッド・ミサイルで、射程は600km程度。九州、西日本は射程に入ります。

「北極星1号」(KN-11)-潜水艦発射弾道ミサイル

潜水艦から発射可能な弾道ミサイルで、2015年5月4日、朝鮮中央テレビが放送した記録映画で存在が確認されました。公開以降に行われた5回の発射実験の後、2016年8月24日に再度発射実験が行われ、ミサイルは約500㎞飛行して日本の防空識別圏内の海上に落下しました。

KN-8

開発中の大陸間弾道ミサイルです。2012年4月15日に行われた朝鮮人民軍による金日成生誕100年を祝う軍事パレードで存在が明らかになりました。射程は最低でも6,000km以上と推定されています。まだ発射実験は行われてはいません。

KN-14

2015年10月10日の軍事パレードで存在が明らかとなった全長約16mの大型ミサイルです。KN-08の改良型で信頼性を向上させたものとみられています。こちらもまだ発射実験は行われていません。

 

今日のまとめ

今日発表のあった北朝鮮のニュースに関連し、ICBMについて、北朝鮮の保有するミサイルについてまとめました。「北朝鮮がすでに保有しているミサイルは、日本を射程に収めている」という事実を改めて思い知りました。

ICBMの開発は、米国本土が射程に収まることから、アメリカを挑発する意味合いが強いことがわかりました。

アメリカが第1空母打撃群を朝鮮半島へ向けているという報道もあり、対岸の火事と見ている場合ではないと、強い焦りを感じました。

別の記事で、北朝鮮の思惑やアメリカの対応状況などをまとめてみたいと思います。