2017年3月に、栃木県那須町で登山講習会に参加中の高校生らが雪崩に巻き込まれたという事故の報道がありました。この事故では高校生8名がなくなっており、40名がけがをされています

さらに、7年前にも同じ講習会で高校生が雪崩に巻き込まれていた、ということが明らかになりました。

2つの事故には、共通して参加していた職員がおり、雪崩が起きる危険性を予測できた可能性があると指摘されています。

このニュースをみると、雪崩は、ある程度発生が予測できるのではないか?という疑問が湧いてきました。

 

今回は、雪崩について調べてみたいと思います。

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雪崩はなぜ生じるか

まずは、雪崩がどんな現象なのかを見ていきましょう。

 

雪崩とは、斜面に降り積もった雪が重力の影響により「なだれ(傾れ、頽れ)落ちる」自然現象です。

これはイメージ通りですね。

もう少し詳しく書くと、

通常は、斜面の雪には、重力が働いて下に流れようとしますが、同時に地面との摩擦力や雪同士の結合力も働いていて、これらが釣り合っているため動きません。

ですので、このつり合いが崩れるというところに雪崩発生のポイントがあります。

大雪によって落下しようとする力が大きくなったり、人や動物が斜面を通って雪の結合力を弱めたり、雪がとけて摩擦力が弱まったりしてバランスが崩れると雪崩が生じてしまうのです。

 

雪崩の種類

雪崩には、雪の滑り方の違いによって大きく2つの種類があります。

一つ目は、表層雪崩。これは、もともと積もっていた雪の層に新しく降り積もった新雪が滑るものです。

この雪崩の特徴は、速度が時速100~200kmであることです。また低気温で降雪が続く1月~2月に起きることが多いと言われています。

2つ目は、全層雪崩。もともと降り積もっていた雪の層とこの上に降り積もった新雪の両方が滑るものです。

この雪崩の速度は、自動車並みの時速40~80kmです。気温が上昇する3月に起きやすいと言われています。

 

雪崩の怖さ

雪崩の怖さの一つは、そのスピードと言えるのでなないでしょうか。なんと、最大時速200kmのスピードで襲い掛かってきます。

ですので、雪崩が発生に遭遇した場合、一瞬で飲み込まれてしまいます

斜面に沿って逃げるのは、このスピードから得策ではないということがわかりますが、たとえ横方向に逃げようとしても、雪崩の規模は大きなことが多く、横に逃げたとしても雪崩到達までに雪崩の領域から逃げきれないということもあり得ます。

このように雪崩はスピードが速いので、発生に気づいてから逃げるのは難しいと言えます。

このため、雪崩から身をまもるためには、事前に雪崩が起きやすいケースを知っておくという事が重要になります。

この起きやすいケースは、傾斜が30度以上(特に35~45度が最も危険)の斜面、生えている木が低い、まばらに木が生えている斜面だと言われています。

これは、斜面の特徴を指していますから、過去に雪崩が起きた斜面は要注意だと言えます。

 

雪崩の発生時期

下のグラフは、平成5年から平成26年の間に発生した雪崩の件数を、月ごとに表したのものです。雪崩が起きやすい時期が偏っていることがわかりますね。

1月から3月を中心に雪崩が発生しています。今回の事故が起きた3月は雪崩が起きやすく注意が必要な時期であったと言えますね。

 

まとめ

今回は、高校生が被害にあった雪崩のニュースを題材に、雪崩について調べてみました。

3月は雪崩の起きやすい時期で注意が必要であったことがわかりました。

また、雪崩の起きやすい斜面には特徴があることもわかりました。

ニュースで報じられているように、雪崩が起きる危険性は事前に認識できていたのではないかと考えます。

ただ、今日起きる、明日起きるという予測は難しいのだろうと思いますので、雪崩が生じにくい場所を講習に選ぶなど、とれる対策はあったのではないかと残念に思います。

亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。